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Interview with Dominik,Toni (Downfall Of Gaia)

今回のインタビューはジャーマン・ネオクラストDownfall Of Gaia
レコードはどれも好評だが、Alpinistら新鋭ネオクラスト勢とは一味違う 深く内面に迫っていくようなスローパートを持つ楽曲が特徴的だ。 答えてくれたのはDominikとToni。

====以下インタビュー====

Q: バンドの結成はいつ頃だったのでしょうか?

Dominik: Toniと俺がこのバンドを結成したのが2006年。最初の頃は自分達の音楽スタイルを見つける時間に費やしていたよ。その頃影響されていたのはD-Beat/Crustのバンドたちだった。それから何年かの間にメンバーも変わったりしていたが2008年にPeterが参加して、そのときにバンド名もDownfall Of Gaiaに変更したんだ。なぜならそのときに音楽性も変えようと決心したからね。そうして俺達の最初の大きなツアーでヨーロッパ中で演奏していたわけだけど2010年に三人目となるドラマー(願わくば最後であって欲しい)Hannesが加入して、それからはずっとこのメンツで続けているよ。

Q: 過去の作品についてより詳しく教えていただけませんか?
LPやスプリットを聴くとコンセプトのようなものを感じますがそういったものを意識して制作しているのでしょうか?また、スプリット音源ではより深い音楽性を感じる作りになっていますが、何か新しい試みをしているのでしょうか?


Dominik: Epos(LP)に関して言うと、これはコンセプトに基づいている作品ではないよ。とても個人的なレコードだし、扱っているテーマも自分たちの周りにある事柄なんだ。全ての曲は自分自身の話なんだけど、そこには誰もが聞いて自分自身で意味を見出せる十分な懐をもたせた作品なんだ。俺達の歌詞はわかりにくい書き方をしているから説明するのが簡単ではないんだけどいつも人生の中の一瞬一瞬を書き落とすような感じで作っている。downfallofgaia.comで歌詞の説明なんかも載せているから、もしわかりにくかったら読んでみて欲しい。In The Hearts Of Emperorsとのスプリットに関しては、これはコンセプトを考えて制作している。この2曲は人間がいかに自分達の手で地球を破壊しているかについて歌にしている。曲をドラマチックにしようとかダークにしようとか思っているわけではなくて、そういうテーマに合う楽曲を作っていったら自然とバンドのスタイルが形成されていったんだと思う。

Q: 楽曲や考え方についてはどんなバンドに大きな影響を受けていますか?
Downfall of GaiaはAlpinist、Finisterreと同じくFall Of EfrafaやEkkaia、Madame Germenらの影響を受けたネオクラストスタイルだと思いますが、やはりそういったバンド達の影響は重要だったのでしょうか?


Dominik: もちろんAlpinist、Finisterreのことはしっているよ。奴らとは本当に良い関係の友達だよ。何回も同じショウで競演したんだ。素晴らしい人間達だし、かけがえの無い時間を何度もすごした。俺達は実際初期にはFall Of Efrafa、Ekkaia、Ictus、Leadershitといったバンドに 影響を受けたと思う。素晴らしいインスピレーションを得たんだ。でも以降はAtmosphetic,Dark,Doom,Sludgeのようなバンド、altar of plagues, rosetta, cult of luna, neurosisらに影響を受けた。後はそういったバンドと同じくらいの影響を個人個人から受けて、インスピレーションを得てきたんだ。

Q: 最初のパンク体験はいつ頃だったのでしょうか?
ライブだったりレコードだったりすると思いますが、パンクとはあなたにとってどのような意味のものになりましたか?


Dominik: 最初のパンク体験か・・・なんだろうね。おそらく最初に買ったレコードは1994年だったと思う。俺は10歳くらいでグリーンデイのDOOKIEを買ったんだよ。はじめて行ったリアルなパンクショウはNOFXだったね。おそらく俺は16歳くらいで、それは俺にとって世界そのものだったよ。それ以降、今でもパンクは俺の人生にとってオルタナティブでDIYなものなんだ。Punk/Hardcore/DIYというのは、そう呼びたくなくても俺達が直面している現実や社会にとってオルタナティブであることなんだ。自分自身で決める生き方、同姓愛、性差別、反ユダヤ主義、いろいろあるけど。

(世界最大のインディーレーベルFAT WRECK CHORDSオーナーでもあるFAT MIKE率いる最強メロディックハードコア。3LAの二人も大好き。)

Q: あなたの国の音楽シーンについてはどう思っていますか?面白い動きやお気に入りのバンドはあるのでしょうか?

Dominik: 実際のところライブの数も多いし、ドイツのシーンは元気すぎてこっちが疲れてしまうくらいだ。それについてはあれこれ言うつもりはないよ。たくさんの素晴らしいバンドが生まれているのも事実で、先ほど言っていたAlpinistやFinisterreのほかにもLentic Waters,Black Everest,Omega Massif のような驚くべきバンドがどんどん現れているよ。ちょっと前に競演したSarg、FuckWolves!もすごかったよ。

Q: 少し話題がずれてしまいますがヨーロッパとして問題となっているのはどのようなことなのでしょう?日本ではあまりニュースは入ってこないのですが人種問題や移民問題がやはり大きいのでしょうか?あなたにとって重要になっている事柄は何でしょう?

Toni: いい質問だね。俺(俺達)の意見ではヨーロッパの国々は君が質問したような問題をみな抱えている。一つの国のことしか頭にない権利団体や、議員の政治家たちが多すぎるんだ。だから未だに移民や金や性差別、同性愛、外国人排他主義は問題となったままだし世界中の人々がそのクソを踏むことになる。多くの人がこんな考え方をしていること自体が悲しいことだよ。

Q: 今後のリリース予定があれば教えてもらえませんか?

Dominik: それはもちろんあるよ!いままさに新しいレコードの録音中で、できれば2012年の初めにはリリースしたいと思っているんだ。(2012年の5月リリース予定でしたが、メンバーが入院することになり現在発売日未定となっています)

Q: 日本のことは何か思ったりすることはありますか?こっちの国は放射能の問題が大きくなっていますよ。あと、日本のリスナーにメッセージがあればお願いします。

Toni: 原発の事故は日本人にとっては本当に悲劇だ・・・まさにカタストロフィだよ。実際に俺達が怒りや悲しみを表明していくことはできないけど、それにたいしてのストレスはある。俺達ははやく日本ツアーをしたいとおもっているし、あの独特な文化が本当に大好きだよ。Celesteの奴らがHeaven in her armsと震災直後にツアーしてたのはマジでナイスだったな。

俺達への興味とインタビューをありがとう。


2012年リリース予定だったアルバム制作中にメンバーが入院するという事態になってしまい現在制作活動はストップ中。はやく良くなって活動を再開させて欲しい。


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