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Interview with Eros + Massacre

スペインの新人バンド、Eros+Massacreへのインタビューを行いました。
ブラックメタル的要素をスクリーモに取り入れた音楽性は、未完成ながらも注目を集めており、レーベルからリリースされた最初のデモ音源はソールドアウトし今後スプリット等でよりクオリティの高い音楽を作っていくバンドになると思います。日本映画を元ネタにしたバンド名ということもありいろいろ聞いてみたかったので今回取り上げてみました。
が、本当はもっと質問を投げかけていたのですがやりとりの途中でボーカリストが脱退してしまい、インタビューが中途半端な形で一旦終了してしまいました。この記事もお蔵入りにしようと思っていましたが、メンバーからは中途半端になってしまったけど是非載せて欲しいとのことだったので投稿しております。ですので質問もあまり深いところまで回答を得ていないところがありますのでご了承ください。
ちなみに現在は二人のギターがツインボーカルを取っているとのことです。



Q. まず最初にEros+Massareについて教えてください。いつ結成され、どんなメンバー構成なのでしょうか?
A: インタビューどうもありがとう。我々はバンドを結成したのは2012年10月でメンバーはLois(Guitar),Luisan(Vocals),Juan(Drums),Miguel(guitar)だよ。(※現在Luisanは脱退)

Eros+Massacre以前のことを教えてください。¡Silencio, Ahora, Silencio!は前のバンドだと聞いていたのですが解散してしまったのでしょうか?どうして新しいバンドを結成しようと決めたのですか?または、Eros+Massacreとはまったく関係のないバンドなのでしょうか?
A:そうだ。Silencio, Ahora, Silencio!は解散してしまった。メンバーのひとりが街を離れることになってしまったんでこれ以上演奏できないからそう決めたんだ。その年の終わりに Juan, Luisan, MiguelがLoisを誘ってEros+Massacreを結成したんだよ。

バンドの音楽性についての質問ですが、音楽を奏でるにあたってどのようなことからインスピレーションを得ていますか?
A.俺たちはメンバーそれぞれのインスピレーションの源があるけど、サウンドについてはLoma PrietaやResurrectionistsやShikariのようなスクリーモバンドと近年のブラッケンドやポストブラックと呼ばれるような、例えばLiturgy,DeafheavenやWolves In The Throne Roomといったような新しい文脈を紡ぐバンドたちのサウンドをミックスしたようなものを目指しているよ。


※Wolves In The Throne Roomはアメリカのカスカディアンブラックメタル=反キリストやサタニズムではなく自然信仰や環境保全等に重きを置くスタイル。WITTRはカスカディアンブラックメタルを代表する存在。


Q.Eros+Massacreのサウンドはブラッケンドとも言えますが初期ブラック勢にも通じるかなりプリミティブな方向に寄っていますよね。
A. ブラッケンドは今日ではある種のブームになっているとも言える。俺たちは Cara Neir, Nic, Old Soul, We Came Out Like Tigersのようなバンドも好きだし Suicide Nation, Teen CthulhuやPlainworksのようなオールドスクールなやつも好きで、もちろん新旧ブラックメタルのも大好きなんだよ。Darkthrone, Abruptum, Leviathan, Liturgy, Skagos, Altars of Plagues…

Q.歌詞は何のテーマについて歌っていますか?政治的にイデオロギーはある? レーベルオーナーが今回のEPはすでにレーベル側ではソールドアウトだって言っていたけど、リリースしたことで何か良いフィードバックは得られましたか?
A.歌詞のテーマは哲学と韻文についてでスローターダイク、ニーチェ、ハキム・ベイ、デルミラ・アグスティーニなどが今回のEPには影響が現れていると思う。もちろんこのEPを通してポジティブなフィードバックを貰っていてとても嬉しく思っているよ。Plastic Smile RecordsのNolanは素晴らしい仕事をしてくれたね。

Q.お気に入りのバンドを教えてください。あなたにとって音楽とはどのようなものですか?
Lois:俺はLoma Prieta, Beau Navire, Algernon Cadwallader, Guerrera, Kidcrash、そしてSuis la Lune!
Luisan: トップ3で言うならOrchid,、Maths、AFI.
Juan: Resurrectionists, Maths, Biffy Clyro、Battle of Wolf 359.
Miguel: Botch, Tool, Orchid, At The Drive In, The Secret.
俺たちはそれぞれ音楽については違った意見を持っているんだけど、自分たちの思っていることを表現したり、それを楽しんで人と繋がったりできることが自分達にとっては素晴らしいものだということは言えるよ。

Q.新しいリリースの計画やツアーの予定などはありますか?
A.ああ、今度はComa Regaliaとスプリットを出そうと思ってるしマドリッドのNostalgia del Absolutoとも何かできないかと計画している。今度の夏にはヨーロッパツアーもしたいと思っているけどそれはまだ時期尚早なので内容は話せない段階だよ。

Q.バンド名の”Eros+Massacre”についてですが、これは日本の映画のタイトルですが、日本映画好きなのですか?この映画のテーマはアナーキスト大杉栄で、フィルムの芸術性やアナーキストとしての大杉の人生、どちらもインスピレーションを与えるものだと思います。また、もし日本映画ファンであれば好きな映画も教えてください。
Luisan: 日本のアナーキスト大杉栄と辻潤を調べていたときに”Eros+Massacre”に出会ったんだ。俺はアナーキスト、特に個人的無政府主義についての本が特に興味があったからね。そして映画に関して言うならパプリカ、パーフェクトブルー、妄想代理人、東京ゴッドファーザーの今敏監督の大ファンだ。スタジオジブリも好きだし、エヴァンゲリオン、僕らの、サイコパス、モンスター、 Ergo Proxyも全部好きだね。


※"ぼくらの"は鬼頭莫宏の漫画原作、2007年にアニメ化されている。人間の極限状態、家族、社会、生きることの意味に焦点を当てた日本を代表する鬱アニメのひとつ。

Q.ありがとうございました。最後にメッセージを!
A.まだ結成間もないバンドだけどたくさんの人たちにサポートしてもらって非常に光栄に思っている。Coma RegaliaのShawn Decker、Plastic SmileのNolan Arthur、Dog Knight ProductionsのDarren Harvey、そして俺たちの音楽についてレビューを書いてくれたり音源を買ってくれたりする、そんなみんなに感謝してます。 We love you!

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