Twitter

Interview with Peter (Nikki Louder)

スロベニアのNikki Louderにインタビューを行いました。
いつものようにバンドの周囲の状況などを中心に聞いています。

Q:インタビューを受けてくださってありがとうございます。
バンドについてより詳しく教えていただけませんか?

俺達はまだ新しいバンドで2007年の夏に結成した。メンバーはボーカル&ギターのBlaz、ドラムのLuka、そしてベースの俺Peterだ。バンドの 初期から、たくさんのショウをやろう、曲を作ろう、新しい音源をどんどんリリースしようとアンダーグラウンドシーンや他のフィールドで も関係なくDIYで活動を続けているよ。

Q:メンバーどのようなバンドを聴いてきたのですか?
あなたの音楽との出会いや、スロベニアの状況についても教えてください。

俺達はみんな異なるタイプの音源を聴いてきたけど、昔のサイケデリックなバンドに影響を受けているという点はメンバーで共通している。 Velvet Underground、初期Sonic Youthとかポストロックだと初期MogwaiやSlintなんかだ。またコンスタンスにいろいろばバンドやライブか ら影響を受けているしアンダーグラウンドでも最高な音楽を常に探しては影響を受けている。たとえば、Shield Your Eyes、Don Vito、 Nitkowski、Part Chimpとかさ。


最初にパンク・ミュージックに触れたのはクラスメイトの姉の手作りカセットテープを大量にゲットしたことからで、そこから始まったよう なものだよ。彼女は俺達みたいなキッズにスロベニアのアンダーグラウンドシーンで活動しているパンク、メタル、ハードコアバンドを教え てくれたんだ。
バンドはA je to!, Delaware, Snifilis, Wasserdicht, 初期Nietとかそういうので、当時の俺達にとってはそれが音楽を知る唯一の方法だっ た。なぜなら俺達が住んでいるのはとても小さな町で、その地方でもレコード屋は一つもないしどこかでショウが行われるというようなこと もなかったんだよ。
そんな中で、自分が始めてコンサートを行ったのは自分の村から何kmも離れた街で14歳の時だった。街のカルチャーセンターで年上の奴らに 混ぜてもらったんだ。色々なバンドがやっていたんだけど、Pen Cap Chewというグランジトリオのライブがものすごくてぶっとんだ記憶があ るよ。彼らはそれからしばらくして解散してしまったみたいだけどね。


今なおスロベニアという国は小さいし人口もすくないけどものすごい数のバンドが埋めれているしクラブもたくさんできた。小さな街でも今 はショウを見ることはできるし、いくつかオルタナティブミュージックを発信するレーベルも生まれてきた。(Moonlee Records, Panda Banda, Radio Student, Cheap Tunes, God Bless This Mess, Solar Pulse, Rnka Rnkaなどだね)
彼らはジャンルにとらわれることなく様々な音源をリリースし、バンドをサポートしている。
現在のスロベニアのシーンについて言うなら、いやどこもそうだとは思うが、ある種ファッション的なものやトレンドに乗っかったものも多 くある。
オルタナティブなシーンでさえそういったものの影響をかなり受けていると言わざるを得ない。

Q:周りのバンドで特にお気に入りのバンドがいたら教えてください。

スロベニアのバンドでお気に入りのバンドが2つあるんだけどどちらも解散してしまったんだ。でも彼らの音源はネットに落ちているからち ょっと検索すればすぐに見つけられることができると思う。
1つはManulという3ピースバンドでメロディとナイナミズムのある演奏でアルタナティブ・ポストロックと呼ぶにふさわしい存在だった。彼 らは公式なアルバムはリリースしていないけど「The kind of music you’ll tell your children you were into, even though you weren’ t」という未マスタリング音源をネットで落とすことができる。(バンドも了解している)
もうひとつは2ピースのRuins Matadorというバンドで彼らの演奏はとてもユニークだった。だけどダークで精神分裂病のようなポストロック サウンドだった。彼らが解散したかどうかは本当はわからないんだけど、ここ数年音沙汰がないんだよね。
彼らのLP「he girls seem happy the world seems dead」はマジで輝いてるよ。


Q:音源からはポリティカルな雰囲気も感じますが実際のところはどうなのでしょう?
どういったことをテーマに曲作りをしているのでしょうか?

ポリティカルな問題については多くのバンドがやってきているから俺達がとくに言うことは無いよ。
だから俺達はポリティカルな問題をメッセージに入れたりはしていない。
俺達の周りで起こっていることにとらわれていると曲の持つ本当の意味を見失うだろう。
それでも俺達は現代の様々な問題やクソメディアのことについて語ったりはしているよ。
もしサウンドが哲学的に聞こえたりしてもそういうわけじゃない、歌詞はいつも三人のメンバーが毎日の生活から
感じ取った個人的な経験に基づいて作っているだけのことだからね。

Q:最近のシーンについてはどのように思っていますか?

「ムーブメント」というものが正確に何なのかはわからないが、最近は多くの人々がレコードをリリースしショウを行ってる。
もちろん多くの小さなグループで情熱をもった奴らが今も必死に音楽をクリエイトしている。
それは素晴らしいことだが、俺達バンドにとってはハードコアやインディーといった 「シーン」の一部なんてものは実はどうでもいいことなんだ。
俺達にとって音楽をプレイすることやバンドを続けるということは何か特別なことなわけではない。
「シーン」というのは時に音楽以前のファッションやグループに所属することを好む人々のことを意味するんだ。
ほとんどの奴が同じバンドようなを聴いて、同じT-Shirtsを着てトートバッグや同じ商品を買いあさる、 そんなものに興味はないし、リアルなものとは思えないんだ。

Q:最後に日本のリスナーにメッセージをお願いいたします。

日本のシーンは全然知らないけど、Acid Mothers Temple, Melt Banana, Merzbow, Boris, Boredoms, Ruins, Zeni Gevaとか 有名なバンドは知っているよ。(※これらのバンドのほとんどが海外での知名度が日本より遥かに高い)
かれらの一部は何回かスロベニアでもライブをやっていたよ。
俺達はまだ日本に行ったことはないけど、このインタビューを読んだ人が興味を持ってくれてコンタクトをとってくれたらうれしいよ。

と言うわけでシーンから距離を置きつつ独自の音楽を追求する彼らの音源を是非チェックしてみてほしい。
Our World Died Yesterday / NIKKI LOUDER (CD + LP)

彼らのバンドキャンプこちら


>>> インタビュー一覧ページに戻る

SEARCH

商品カテゴリから選ぶ
レーベルから選ぶ
キーワードを入力

メールアドレス
パスワード
パスワードを忘れた方はこちら

アナログ盤をお買い上げの際はmp3ダウンロードorCDR化を無料サービス