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ベルギーのハードコアバンドによる2013年作の2019年再プレスは美しい2カラーを組み合わせたクリア盤 !! 完全コアファン向け。
前作『Maelstrom』、2011年から順調なペースでの新譜リリースとなったが、はっきり言って前作を遥かに凌駕するものすごい作品を生み出した。His Hero Is GoneやFrom Ashes Riseの影響を感じさせるメタリックさ、激情要素はネオクラスト的とも言える。確かにバンドはDeathwishというリリース、つまりConvergeやCursedといったフォロワーの延長上にいたのかもしれないが欧州ブラッケンドハードコアの流れを大いに汲むサウンドは他バンド達とは一線を画す。同じくブラックメタルの影響を受けつつも独自のポストブラック道を目指すDeafheavenにも大いに影響されたのかもしれない。Oathbreakerは確かにポストブラックなどではないが、ブラックメタルの音楽性を自由な感性で自分達なりに造りかえるという姿勢は、Deafheavenらとも同じベクトルのものだと思う。同種の美意識を感じる。
哀愁メロディも感じさせつつ疾走する楽曲が素晴らし過ぎるのだが、ドゥームパートやクリーンボーカルも織り交ぜつつドラマティックにアルバムは展開していくのも素敵。間違いなく2013年のベストアルバムのひとつになるだろう。ポストブラック、ブラッケンドハードコア、ネオクラスト、そのあたりのファンには是非前作も合わせて聴いてもらいたい。次回作『Rheia』への進化の過程。

tracklist:
1. Beeltenis 02:34
2. No Rest for the Weary 03:23
3. Upheaval 03:11
4. As I Look Into the Abyss 02:30
5. The Abyss Looks Into Me 09:02
6. Condor Tongue 02:35
7. Offer Aan De Leegte 04:49
8. Agartha 04:23
9. Nomads 02:45
10. Clair Obscur 11:25