音楽への(行き過ぎてねじ曲がってしまった一方的な)愛を感じさせる独特のノイジーHC変種、2009年作
ヴァーニジアリッチモンドより登場した変種ハードコアバンド、旧譜2009年作。ジャケットが宗教的というか陰謀論というかフリーメイソン的バリバリな雰囲気が相当気に入ったので当時は音も気がずに入荷したジャケ入荷モノでした。Sons Of Vestaがリリースしていたからっていう理由もありますが。ジャンルで言えばカオティックハードコアに分類されるとは思うのですが、この手のバンドでは結構珍しいサーフロックやガレージ、グランジの影響が垣間見られ、やけにノイジーなサウンドと先読み不能な展開、不思議な雰囲気が魅力。いろんな音楽聴いてきたけど血気盛ん過ぎてハードコアフィルター通しちゃいました的なめちゃくちゃ感が良かった。
NirvanaやFugazi,Sonic Youthといったグランジ、ポストハードコア、オルタナバンドの影響を述べたが、ギターリフやベースラインなど「Lars Ulrich's 1986 Funeral」といった曲のタイトルからも窺い知れるようにメタルマニアっぽいフレーズが多々飛び出す。注釈、この曲のタイトル、Larsはメタリカのドラマーで、メタリカは1986年ツアー中の事故でベーシストのクリフバートン(バンドメンバーがクリフの神がかったプレイを見て彼の住んでる近くまで引っ越して加入させたという)が亡くなっています。この曲では「死ぬのはラーズ、お前であるべきだった」というようなことを歌っているっぽいです。でもこういう小ネタや過去の名曲を彷彿とさせるフレーズが随所に盛り込まれていて面白い。音楽への(行き過ぎてねじ曲がってしまった一方的な)愛を感じさせます。
tracklist:
1. I Hate The Future 03:36
2. Lars Ulrich's 1986 Funeral 02:17
3. Assholier Than Thou 02:30
4. Incidental Music 02:02
5. Small Town, Big Mouth 02:13
6. Werewolves Of Washington 07:00
7. Japanese Maple 02:36
8. Sterling Is A Hole 02:40
9. 42012 04:40
10. Too Big To Fail 03:19
11. A Goodbye Kiss From The Catalyst You Dog 05:34