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特別なことは本当に何もやっていないんだけど、必然性だけがある。

Signals Midwest、Meridian、Timesharesといったバンドで活動してきたMaxwell Sternが2020年にリリースするソロデビューアルバムはそんな作品に仕上がっている。アコースティック、ベッドルーム感も漂うこの作品は所謂「ロック的」なものからも距離を置いているんだけど確実にEMO通過後のダウントゥアース型。Into It. Over It.、The Gunshy等メンバーもサポートしつつ、地元アーティストも参加しつつどこまでもオーガニック、でも低音の詰め方なんかはどうしても逃れられないカルマを感じてしまう。売るための色気みたいなものが全然ないところがどうしても批評しづらいところでもあるんだけど、逆にそういうプライベートなフィーリングが詰まった作品が、Lauren Recordsのリリースには多いんだなぁと思ったのでこういった夜に聴けるような音楽ってそういう評価とか批評とは別の軸で人々に聴かれ続けて欲しいよなと思うのでした。

tracklist:

A1 Always Almost
A2 Water Tower
A3 Light Later Lately
A4 Shiny Things
A5 Left In The Living Room
A6 Born At The End Of The Year
B1 Pull The Stars Down
B2 Flyover Town
B3 Never Ending Equals Sign
B4 Going To My Brother's House
B5 Warm In Your Car