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※盤カラーは写真と異なる場合があります。

2000年代の混沌が産み出した変種ハードコア、pg.99の#7、2017年再プレスのカラー盤。
2010年代後期〜そして2020年代に入って益々2000年代の激情、Skramzの再評価の動きは進んでいくだろう。Funeral DinerもkillieもDaitroもRaeinもそれぞれがそれぞれの"歌詞"を持っている。自分自身の歌詞が書ける、というアーティストとしての力量がある。pg.99のこのDocument #7はそのイシューの中でも最も混沌、プログレッシブで劇的な作品として機能している。そしてもう一つ彼らの伝説を支えているのは狂気じみたライブや言動だけでなく、インターネットがアーカイブ仕切れない情報が彼らにはあるということ。2020年になっても本作に収録された楽曲の歌詞をテキストで検索できる人間が何人いるだろう。Googleで検索しても見つけ出すのは至難の技だ。バンド編成、メンバーの人数、歌詞、鳴っている音、その全てが作品時期ごとに入れ替わりながら紡がれたpg.99の歴史はまるで後に来るgoogleの時代へのアンチだ。簡単に答えが見つかる時代において、答えを出すことを拒んだ激情ハードコア。そしてサウンドはダンスではなく人間の脳の奥へ奥へとリーチしようとする。鋭い洞察と不良性、そして破綻。この重さが今の時代は必要なんだよ。

tracklist:
1. Living In The Skeleton Of A Happy Memory 07:50
2. Del Mundo Lleno De Rocio 01:18
3. The Mangled Hand 04:05
4. Love Goes Tisk...Tisk...Tisk... 01:08
5. A Sonnet To Both Ugly And Murderous 11:01