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東京のInverted Clap、横浜のDrawによるスプリット作品、2021年の年末に差し込まれる自主制作リリースです。
Inverted Clapは以前にEP入荷したこともあります。その当時のレビューとしてはCloud Rat等に通じるグラインドコアからのScreamo接近型なニュアンス、かつマイナースケールで疾走していくという気持ち良さもありました。今回のスプリットでは前半の2曲を担当していますが冒頭からかなり全体が整理された印象で「なんかポップになったかも」と思わせますが、心配無用で途中から急に落ちてきます。相変わらずの雑食ぶりですがそこが好きな人にはかなり良いかも。Drawのほうは初入荷です。性急に畳み掛けるInverted Clapとは対照的に、ポストメタル系な重い演奏、重厚なサウンドでスローパートが良い。この手のポストメタルmeetsScreamoなスタイルはだいぶジャンルとしては飽和していると思うのだけれど、演奏陣のマイナースケールな音の重ね方、和声の組み立て方によって、明日の叙景にも通じる日本的な何かを感じるとか感じないとか。試聴できるbandcampなどは無いみたいですが、いま日本のバンドで海外ムーブメント無視してる勢、曲解釈してる勢の音楽は面白いので買って確かめてみてください。

tracklist:
1. Inverted Clap / 無縫者
2. Inverted Clap / Reticent (For Threat)
3. Draw / 黙殺された子供達
4. Draw / ルシファーの実験