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Fugaziの3枚目のアルバムがリリースされたのは1993年、『In On The Kill Taker』は一般的には『13 songs』や『Repeater』のような名盤として評価されているアルバムではなく、続く『Red Medicine』と比較しても評価が薄いような気がする。要するにキャリアの中で人気のないアルバムなのだ。だからこそ言っておきたいのはFugaziのアルバムで『In On The Kill Taker』が一番好きと言ってる人がいたら、そいつは危険人物なのだ。初期のバンドにあった、音と音の隙間にグルーヴを感じるような要素もシンプルなヘヴィオルタナ感の気持ち良さも減退し、爆音ギターの攻撃的なリフを詰め込んだサウンドはノイジー、そこには確かに衝撃度はある。しかし耳に印象を残すようなフックは他のアルバムよりは弱いとは感じる。そこに他アルバムにはない別の良さを見出しているリスナーは本物で、革命を起こす可能性があるということ。しかし改めて全作品を2020年代に聞き直してみると、1990年代Fugaziのサウンドメイキングの先見性は凄い。同時代の作品と比較しても圧倒的に音の鋭さがある。個人的には「Smallpox Champion」「Cassavetes」「Last Chance For A Slow Dance」あたりが好きですね。

tracklist:
1. Facet Squared 02:41
2. Public Witness Program 02:04
3. Returning The Screw 03:14
4. Smallpox Champion 04:00
5. Rend It 03:47
6. 23 Beats Off 06:42
7. Sweet And Low 03:34
8. Cassavetes 02:30
9. Great Cop 01:52
10. Walken's Syndrome 03:17
11. Instrument 03:44
12. Last Chance For A Slow Dance 04:37