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これはむちゃカッコ良いです。東京のSTRAMの2021年の最新作が10インチでKOKOO RECORDSよりリリースされました。
2020年のアルバム『All Happy』でポストパンクと70'sクラシックロックやドゥーム/ストーナー、2000年代以降のUKロック、インディロックまで幅広い音楽的背景を横断していくサウンドが特徴でしたが、本作1曲目「SWIM」から意表をつくドラムパターンから始まる様相はまるで2000年代のRADIOHEADの幕開けのときのような新しい何かを感じる。
これだけでも前作からバンドがどこか別の領域に移行する過渡期のような特別な時間にいるように思えてしまい期待を高めますが、続く3曲も完全に期待の上をいく最高のロックでした。チリチリとしたギターサウンドも、刻まれているビートも、暗くて重い!最高!なによりこの4曲という短い演奏時間に、アルバム以上に濃厚な何かを感じずにはいられない。特にドラムとベースに関しては何かしらの重大な更新があったように思う。バンドのDNAが組み換えられたような気がします。アルバムジャケットも何かを予感させるものがあり、でもそこにメッセージ性を読み取るというのではなく、音がめちゃ気持ちよく突き抜けていて他のことはどうでもいいやという気持ちにさせてくれる。音楽!

tracklist:
A1. Swim
A2. A Figurehead
B1. Dullness
B2. Between the two of us