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ポストハードコア/ポストパンクの流れを汲んだ札幌Eastasiaの1stアルバム

札幌で活動するEastasiaの初アルバム、2022年作品。札幌にある「札幌感」の広さ、深さが未だに掴みきれていない自分が言うのもなんだかなという気もするが、これもポストハードコア/ポストパンクの流れを汲んだバンドだ。ドラム+2ギターのベースレスな編成で、鋭いギターのカッティングとリフレインを繰り返すミニマルなドラム、その機械的な響きはある意味で冷たく、無機質なようにも聞こえる。洗練され、漂白された都市的なサウンド。知的で鋭いが、不良性や不確実性が生み出す予想外のハプニングもない。そんな現代日本を反映したかのような音の果てに、徐々に熱を帯び、ラストトラックでこれまでの理路整然とした道程から破綻し崩壊していく予感を感じさせる演奏で締める。自主制作でのリリースなのも良い。

tracklist:
1. New game
2. N.e.s.
3. Crawling and floating
4. Offside trap
5. Insomnia
6. It follows
7. Polite living
8. Intro
9. Humming