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2018年の『Errorzone』は強烈な印象があった。LPでは最終的に7thプレスまで再プレスを重ねており、1万枚以上が流通している。というわけで、2022年、Vein.fmと改名後にリリースされる本作は1stプレスから1万枚超えのプレス数らしいので、この数年、バンドが思い切り大舞台へ躍進したことがわかる。
元々『Errorzone』って何だったのかという話があるのだが、あれはボストンハードコアの文脈にある混沌としたメタルだったのかもしれない。当時のインタビューでScreamoを思い切りディスっていたのも覚えている。あれは自分たちは過去の文脈ではなく、今のバンドなのだという気持ちの表れだったのか?とにかく本作ではサウンドもよりエスタブリッシュされたものとなり、Code OrangeやKnocked Looseを引き合いに出されるのも納得の、今の時代のヘヴィミュージックの一角を担う存在であることを知らしめる内容になったと思う。そして、1st期とは矛盾するようだが、ThursdayのGeoff Ricklyが参加していたり、というのもメジャー感があると思う。おそらく、アンダーグラウンドリスナー的には『Errorzone』のほうが好きだと思う。本作はメタルというより、クラブミュージック/ダンスミュージック的な気がしている。

tracklist:
1. Welcome Home 01:17
2. The Killing Womb 02:32
3. Versus Wyoming 00:55
4. Fear in Non Fiction 03:24
5. Lights Out 01:31
6. Wherever You Are 02:10
7. Magazine Beach 01:26
8. Inside Design 01:06
9. Hellnight 02:29
10. Orgy in The Morgue 03:20
11. Wavery 04:40
12. Funeral Sound 07:16