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90年代黎明期のパイオニアとして大きな影響を残したJeromes Dreamの2001年作、『PRESENTS』が20周年リイシューとなります。
1990年にハードコアの歴史から枝分かれしていったEmoの更に派生系、Emo-violenceの礎となったバンドにはIn-Humanity、OrchidやReversal Of Manなどなど、数々のパイオニアが存在するのだがJeromes Dreamもそういったバンドの一つ。但し、多くのバンドたちが影響を受けたバンドとして名を挙げているが今日ではOrchidやpage99のほうが知名度や影響度は高い存在になっているかもしれない。その理由は明白でJeromes Dreamのほうがポップでないということだと思う。強迫的な不安や皮肉、怒りを表現しながら活動後期は音楽性を洗練させ、本作は解散前のバンドのラスト作となった。初期サウンドとは異なる方向性を持つもので当時は賛否があったらしいが、今聴いてみると彼らが進みたかったその先というものがわかるかもしれない。多くの人に支持されなかったからといって、その作品や音楽性が劣っているということではない。半歩進んでいるやつは理解されるかもしれないが、3歩進んでしまうと理解されないってこと。だけどそれがパイオニアってもんです。ルールや先入観からの解放、未知の領域に足を踏み入れていくことを楽しめるかって話。

tracklist:
01. This Is For Baby Fat
02. What Other Adjective Would You Have Me Use For The Word Good?
03. Do We Write To Write Right?
04. True Thinkers Will Stop Time To Think
05. Who's The Snifter Lifter?
06. Rock Song
07. His Life Is My Denim Paradise All Day, Every Day
08. Double Who? Double You!
09. 35