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Movements / Natalie Evans (CD:国内盤対訳付)

  • 1,500 15 Pt )


2017年のYou Could Be A CopのEPは確かに素晴らしいが過去に囚われ過ぎるのも問題。2018年のNatalieのソロ作『Better At Night』は素晴らしいアコースティック/フォークエモ・アルバムでしたが、2022年の現在、彼女が完成させたアルバム『Movements』はある意味そういったEMOやマスロックといったややマイナー(オタクとも言う)向けの音楽ジャンルの層を突き抜け、より普遍的な"歌"な作品へと昇華されたように見える。

明らかにコロナ禍の世界情勢の影響を受けた作品となっているのはタイトルからも察するが、これは個人のプライベートな想いを歌いながら、他人と寄り添うEMOという音楽に限らず、あらゆるアートが好む好まざるに関わらず直面する問題だったと思う。一人、それは孤独とは少し違うのかもしれないが、追憶の中では誰かと一緒にいるかもしれないがこれらの楽曲で歌われる景色はどれも一人のもの。だからこそ、なのかもしれないが、You Could Be A Cop期のような轟音のギターサウンドやバンドサウンドは不要だったのかもしれないし、『Better At Night』期のようなテクニカルなギターアレンジも影を潜め、替わりに彼女個人の奥にある心象スケッチのために必要最小限な表現を貫いている。要するにラストトラック「Guest Room」は最後まで空室のままだったということで、真島昌利ばりに空室には誰がやってくるのだろうという気持ちにもなる。動けなかった時代の記録としてのタイトルが『Movements』、そういうことなのかもしれない。

EMOという音楽ジャンルをルーツに持ちながらもそこに留まる作品ではなくなってきているし、普遍性を保ちながらマニアック過ぎずにインディー音楽に寄り添う姿勢は、逆サイドからEMO的な要素を感じさせるPhoebe Brigers的とも言える。そもそも商業化し過ぎているインディー音楽に対して、もはや巨大産業になってるあちら側に一石を投じることにはならないだろうけれど、Natalieくらいの距離感や温度感で作られるポップスが必要な場面もあるとは思うのですよ。

tracklist:
1. Driving Home Late
2. Between the Ground and Sky
3. Movie
4. Pencil Drawn
5. Interlude (Back of My Mind)
6. Colours Fade
7. Sun Song
8. Under the Moon
9. When You Leave
10. To Go On
11. Five Positives
12. Guest Room



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