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国内ポストロックの開拓者、downyの2020年作がDog Knights Productionsより2枚組LPにてリリース。
2000年代初頭くらいの日本のポストロックはマジでアンダーグラウンドだったし、当時まだ世間的にも知名度のなかったバンドたちが後に海外で受けていたり、大型フェスに出演したり、という未来は全く見えていなかったという個人的印象はさておき、現代では日本のポストロックの代名詞としてtoeやdownyは存在感を放っている。2000年代の一度目の解散前の作品群はカルト的人気があるが、難解さもある。再結成後の2010年代以降の作品にあるバンドのグルーヴをエレクトロニクスの力と融合させ、ボーカルも相まってポップ性を維持しながら増強した悪魔的グルーヴで刻んでいく様には違った魅力があると思う。根底にあるものがフォロワー達と全く違うのか、どうしてもパイオニア達の音には決定的な何か違いを感じてしまう。それが何なのかは今の時点ではわからない。
ジャケットはまるで多くの美しい蝶の死骸の山、その向こうに掠れながら存在するバンドの文字。このアートワークも何かのアナロジー、群と距離を置き、バンドの孤高の立ち位置を音と共に示している。

tracklist:
1 contrapposto
2 Haze
3 36.2°
4 good news
5 Sugar Cube
6 Geranium
7 Dune,Scatter.Persistence Of Vision
8 pianoid
9 Technicolor Clarity
10 adaptation
11 stand alone
12 quindecember
13 Dune,Scatter.Persistence Of Vision (live)
14 Geranium (live)
15 Haze (live)
16 good news (live)