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カナダのBurial Etiquetteと、日本のundermarkとのスプリットCD
北海道千歳のSoul Ameria Recordsによるリリースとなるこの作品は、2000年代初頭の空気感がジャケットを手にした時点でめちゃくちゃにじみ出ている。というか、もうこれくらいジャケットからも訴えるものがなければこのジャンルはダメだと思う。切手の郵便スタンプを押された(風な)紙ジャケットはまるでリスナーへの手紙のようであるし、言語の異なる2バンドをそれぞれ英語→日本語訳、日本語→英語訳のインナーを封入しているのも良い。DIYしている。それは予算削減のためのDIYでなく、そうしなければならないのだという意思を感じるもの。
Burial Etiquette3曲、undermark2曲を収録したスプリットで、Burial Etiquetteの存在は知っていたがUndermarkは初。Burial Etiquetteは90年代感といえば聞こえはいいんだけど、つまりはシンプルで未洗練なアイデアを衝動で爆発させる現代では少なくなったプリミティブな激情ハードコアを現代でもガチでやっていく若き生き残り。カナダのバンドは美しい音色やメロディを響かせるバンドが多く、このバンドもプリミティブな衝動の中にその美意識が見え隠れする。Undermarkは名古屋のバンドとのことで、こちらも2020年代とは思えぬ、90's-00'sの激情がある(それはSkramzとは異なる)ということで、メンバーの名前をみると何か見覚えのある気も。そんなわけで、このスプリットを2020年代にリリースされることの意味はありそう。老害的価値観とみるかどうかはあなた次第。

tracklist:
1.Burial Etiquette - Suspension In Timelapse
2.Undermark - Drifter
3.Burial Etiquette - Dead Air
4.Undermark - Borderline
5.Burial Etiquette - Funeral Charm

Burial Etiquette の動画を載せておきます。