2000年代のEU-Screamoの時代を築いたApe Must Not Kill Apeレーベルの中で、特に突き抜けたのがSuis La Luneだったと思う。2000年代前半期は、RaeinやDaitroを始め、イタリア、フランス、ドイツなどで欧州激情スタイルが確立していったが、それらの時代を経て登場したSuis La Luneはそのスタイルの中でも北欧独特の響きを持っていた。
当時はすでに激情の型も完成していて2000年前後の名盤もすでにシーンやリスナーに共有されている中で、Suis La Luneは登場当時それほど評価は高くなかった気がする。あくまで新人バンドの中では良いよね程度なイメージ...違うかな。
それでもエモバイオレンスだけでなく、繊細な精神性を表現したサウンドは後のオタクSkramz、ナードのマインドに共鳴していったのか若いリスナーの世代に絶大な支持を得ていく。だからその前の時代にはなかった音の響きがここにあったということも出来ると思います。それを今、聴く理由が、ある人はいるかもしれない。
だからこそなんだけど日本への影響も大きい。
tracklist:
1. Desperate Times... 02:35
2. Utter Silence Is Fragile 03:35
3. This Heart Easily Tears 01:59
4. Eries Flies Tonight 01:24
5. Quiet, Pull The Strings! 03:10
6. Finger.Voice.Heart.Shake.Shake.Shake 01:54
7. The Light Matters Always Matters 02:04
8. ...Calls For Beautiful Acts 00:58
9. A Letter - A Void 02:06
10. My Mind Is A Birdcage 07:40