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日本の音楽オタクリスナー達にも絶賛された2021年作『To See the Next Part of the Dream』は世界を(ネットの)かけめぐり遂に『After The Magic』はTopshelf Recordsからのリリースとなる。とはいえ、自分的にはTopshelf Recordsだから何って感じでそれが与える影響の良さはあまりわからない。ビッグアーティスト以外へのサポート力入れているように見えないんだよな、むしろこういったネット(=音楽リスナー達のオタク気質なコミュニティ)から支持を受けているアーティストとビッグレーベルの相性はあまり良くない気がするんですが、でもParannoulのアルバムは良い。

果たして彼が実際に"オタク"なのかどうかはわからないが、エモ・シューゲイズに影響されつつもバンド形態ではなくDTMと向き合って制作されるスタイルには現代のボカロ音楽シーンにも通じる質感があり、人間が出せないデジタルなエモーショナルがあって、それはもしかしたらオールドスクールなエモ・シューゲイズのリスナーには受け入れがたいものかもしれない。メロディもハーモニーも美しいものだが、轟音と言うには薄く冷たくヘヴィさはない。日本も今シューゲイズの新しい波が来ていて、多くのバンドが生まれていると感じるが、アジアという大きな括りで見てもUSやEUの流れとは別流で生まれている音があるんだなぁというのが面白く感じる。間違いなくParannoulはその中心の近いところにいる。

だからこそ、なんだけどUSのTopshelf Recordsじゃなくて自分たちのカルチャーにあるレーベルからリリースしていく、もしくは自分たちでレーベルを作る方がいいんじゃないかって思ってしまうんだけど、それは僕の個人的な意見。USの歴史ではなく自分たちの歴史があるし、この音を聴いて自分たちの音だって感じるリスナーはいっぱいいると思うんだよね。

tracklist:
1. 북극성 (Polaris) 04:22
2. 불면증 (Insomnia) 04:49
3. 도착 (Arrival) 07:44
4. 우리는 밤이 되면 빛난다 (We Shine at Night) 06:27
5. Parade 07:34
6. 스케치북 (Sketchbook) 07:02
7. Imagination 04:37
8. Sound Inside Me, Waves Inside You 05:13
9. 개화 (Blossom) 06:11
10. After the Magic 05:02