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片岡フグリは国内のヤバイ集団、エレファントノイズカシマシ(現:ELEPH/ANT)のメンバーとして知ってはいたがソロ作は聴いていなかった。SPOILMANのカシマさんの激プッシュを受け、2023年最新作を入荷しています。本作はCD&ZINE仕様になっており、現代のサブスク&SNSの時代においてギリその流れに反抗する"杭"のようなものがある。いろいろなSNSが流行しては去って行きますが、テキストだけは何かその流れに立ち向かうわけではないが、独立性を保ったものがあると思う。

音の方はというと、エレファントノイズカシマシと全く別物になっていてフォーク/ポップスをベースにしたオルタナティブロックという形になっている。楽曲や音色の質感自体がクセがあり売れ線とは言い難いものだが故に刺さる人間もいると思う。カシマさん曰く「kumagusuを取り扱った3LAはこの流れで片岡フグリを聴くべき」ということだったので、そういう感じの非エクストリームミュージックでありながらちょっとヤバイ人たちの一派ということで聴いてみるのも良いかもしれない。
ちなみに僕がkumagusuに感じた井上陽水感(掴み所のなさとポップ性)は片岡フグリにも感じることができました。

tracklist:
1. 間に合わない僕ら
2. ザ・サークル
3. プラットフォーム
4. 本当に好きだったひと
5. 魔王