2000年代のEU-Screamoを代表するバンドであり、2010年代以降のSkramzシーンへ多大な影響を残したSuis La Luneの裏歴史を綴るディスコグラフィー決定盤
2010年代後半〜2020年代前半期となる現代においてSuis La Luneの存在は過去の00年代のScreamoの代表格という扱いではなく、今現代のSkramzシーンの影響が最も大きいバンドの1つとなっている。過去00年代では北欧から登場した若きScreamo、活動初期に見られた初期衝動と美しいクラシカルな響きは後年より大きな評価を受ける。ここ日本でもその人気は高く、その当時活動していたバンドたちのサウンドからもSuis La Luneの影響は大きいものだとは感じていたが、「Skramz」というキーワードで勃興しアンダーグラウンドで再燃する現代Screamoのオルタナティブシーンにおいて、彼らの衝動や美しさという音的な面だけでなく精神面で作用するものも大きい。本作は全活動期間からのシングル、スプリット、オムニバスなどから収録しているいわば裏ディスコグラフィーというような内容で、CD盤としてはTokyo Jupiterの編集盤に近い位置にある。アルバム単位でも完成度は高いのだけれど、リリースされた当時と現代ではそれらが持つ意味もかなり変容してきている気がします。
tracklist: Part I
1. The Feeling I Get When You Place Your Eyes on Me 03:07
2. Dance Red River, Dance! 03:31
3. You Owe Me a Photograph 01:31
4. Do You Always Taste Like Static? 05:51
5. Let the Bastards Come 04:12
6. Parts of Emily 04:17
7. So Much for Keeping It a Secret 06:01
8. As Concrete Replaces Hope 00:32
9. Attempts to Break 03:29
10. Förmögenhet 02:21
11. Friends 04:53
trackslit: Part II
1. "Btw, That Untitled Song on Your Mixtape Was for You. I Wrote It When I Missed You." 03:01
2. I Don't Want to Be a Part of This Anymore 04:18
3. In a Deep Hole with Clay and Remorse 03:38
4. Postlude to 5 Years of Hurting 04:21
5. What These Hands Can't Hold 05:20
6. Beyond Repair 03:58
7. In Between Heart Beats 08:01
8. Lost Moments 03:37
