むちゃくちゃ音が良い...バンド演奏の生み出すグルーヴと、リフセンスの問われるストーナーロックを完璧な形で表現しながらその姿はメタル/ヘヴィロックだけでは測りきれないスケール感もあるAzarakの2023年アルバム。昨今の合法ケミカル的な化学物質で生まれるバキバキの酩酊感とは異なり、オーガニックで体に優しい飛ばし方で表現されるバンドアンサンブル。確かにサウンドエンジニアリングの妙により各楽曲でバラエティがあるアルバムを統一感のある質感で仕上げていて、"他とは違う"何かがある。YeYeがゲストボーカル参加している曲もいい。最近ストーナーロック聴いてねえなっていうリスナーだけでなく、インディーロック側の人間にも届いてほしい...yokujitsuとかといっしょに買ってください。
しかし貧困化する日本ではサブスクにない音楽は聴かれないという悲しい現実もある。話題にしている人間が少なすぎるが、はやく1曲でも試聴させるべき。(加筆:すいません、ありましたbandcamp)
※ リリースインフォより
Bass/VocalのTT(ex.bluebeard, ex.COMEBACK MY DAUGHTERS)、GuitarのIKUMA(ex.CHURCH OF MISERY, 現Dhidalah)、DrumのJJ(ex.CHURCH OF MISERY, 現The Leslie Southern Tone)により2016年に結成したAZARAK。
コンピレーションCD「SILENT RUNNING」への参加を経て結成から7年、8曲入り待望の1stアルバムがHELLO FROM THE GUTTERより遂にリリース!!
KING CRIMSON「Moonchild」のカヴァーでは、昨年にリリースしたGinger Rootとのコラボ『水面に、アイス』も記憶に新しいYeYeがゲストヴォーカル/コーラスとして参加。
アートワークはQUICKSAND, Thee Oh Seesのアルバムジャケットも手がけたアーティスト俵谷哲典が担当。
録音・ミックス・マスタリングは中村宗一郎(Peace Music)。
stonerdoom/emohardcoreという対極するであろうシーンの中で繋がった、正にそのシーンの頂点に立つ面々が鉄壁の布陣の中で製作した今作は日本を越えて世界のロックシーンの新たな門出とも言える最高傑作。
tracklist:
1. SEVEN
2. Flesh Leaf
3. Aphrodite pt.2
4. Atlas
5. GYPSY LANE
6. Moonchild
7. 蜂蜜
8. Nectar