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スウェーデンから登場しデビュー以降勢力を拡大し続けている若手ハードコアの2013年作。
またまた北欧のハードコアバンドの紹介。2010年に結成し2012年に1stアルバムをリリースしたNo Omega。その1stはアメリカではDeathwishが大絶賛したことで一気に注目を浴びる事になったわけだが近年の欧州ブラッケンドとUS激情ハードコアの双方のシーンにアプローチしながらその中間をいくようなバランスのサウンドがかなり絶妙で、ドイツのTidal SleepやアメリカのTouche AmoreのようなポップさとフランスのThroatruiner Records関連の黒いハードコアバンド達にも通じる重厚さ、邪悪さも併せ持っているのが特徴だ。逆に言えば、ある特定の分野に振り切れているものを聴きたい人にとっては中途半端にも聞こえてしまう可能性もある。にも関わらずここまで各方面で絶賛されるに至ったのはそのサウンドに革新的な何かを感じたリスナーが多かったのだろう。なかなかあやういバランスだと思うが音自体はかなりかっこいい部類に入るので近年のモダンハードコアの流れ的にもチェックしておいて損は無い。ここらへんの周辺が今後の欧州ハードコアに影響を与えていく可能性もあるし、実際に欧州だけにとどまらず各方面へ展開しているツアーはかなり好評のようで最近での知名度のあがり方はツアーの影響も大きいと思われる。1st、2ndといい感じに仕上がって来ているので次回作辺りが勝負になるのでは。日本にも来たいらしいので、もし興味がある人がいたら紹介しますのでご一報を!
(追記) 2015年6月、Japan Tour決定だそうです。

tracklist:
1. Earth Stands Still 01:21
2. Vacants 03:10
3. Sleeping in 01:56
4. Below 02:18
5. Woodlands Pt.1 02:50
6. Utopianist 03:24
7. Dirt Hands 01:43
8. Enigma 01:53
9. V (Control) 03:43
10. A Man Reprieved 03:51
11. Woodlands Pt.2 02:47
12. Shame (bonus track) 01:28