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2014年の来日以降、メンバーが大きく入れ替わった新生Hexisの2017年作品。レコードのプレス数は初回から1500枚以上という規模になっており知らない間にかなり名をあげているらしい。しかも仕様は180gの重量盤、ゲートフォールド仕様、そして16ページにわたるブックレット付きとだいぶ攻めている。
前回の来日のラインナップからメンバーがボーカルのフィリップ以外が全て入れ替わり(いったんはフィリップが抜ける、という形だったがHexisの核はフィリップだったということか)、中国、台湾、ネパール、モンゴル、インドネシア、マレーシア、タイなどへの無計画とも言えるロングツアーを実行。行動パターンはその他の欧米バンドとはまったく異なるのはフィリップのクレイジーさの現れだろう。しかし音源のほうはしっかりとまとまっているのは奇跡だ。ひたすらに攻撃的だった前作よりもさらにドゥーミーなパートはシンプルに削ぎ落され、音を発しない空白部分までもしっかり聴かせる音楽的な一面を感じさせる。「引き」の表現を手にしたことで「押し」た時の攻撃性がより一層強まったという印象だ。ブラストのスネア連打が少なめのスローテンポのブラックメタルとして聴く事もできる。彼ら、また来日したがっているようです。

tracklist:
1. Tando 02:16
2. Ashanti 05:24
3. Molestus 02:37
4. Ritualis 02:46
5. Calamitas 01:59
6. Nocturnus 04:58
7. Opacus 02:24
8. Cordolium 05:54
9. Resurrectio 02:27
10. Septem 02:31
11. Praesagium 05:28