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東京で活動するブラッケンドハードコアKLONNSの2016年発表カセットテープ音源。
KLONNSの結成は2015年から。bandcampには2015年の音源もアップされていて、本作と比較すると音楽性が少し変化していることがわかる。メンバー構成は不明だが、別プロジェクトで活動しているメンバーもおりノイズ界隈とも繋がりがあるようだ。音源はまだ完全ブラックメタル化する前の古き良きブラッケンド初期勢にも通じるバランスを持っており、エクストリームには成りすぎない独特のセンスを持つ。決してその他大勢のバンドのようにプログレッシブには成りすぎずIQを思いっきり下げた悪質なサウンドプロダクションがいい感じに作用しているのも好感度大。
だが僕のフォーカスしたい点はそこではない。注目しているのは彼らがたまに見せてくる今のブラッケンドシーンには無い部分だったりする。ときおり放たれるクサめのギターリフで疾走する様は北欧ネオクラストとも共鳴するものだし、90年代後期のビジュアル系にも通じる破壊衝動と刹那の美しさを感じる瞬間も多々ある。一度だけライブをみたが一瞬SUGIZOを感じたことは正直に告白しておこう。飽和し、退屈になりそうなブラッケンドシーンに日本から新たな一石を投じるダークホースが現れる可能性はある。このEPにはその鱗片を感じる。

tracklist:
1. CVLT 02:07
2. KNIVES 01:57
3. SODOM 02:00
4. FIEND 02:15