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TJLA通信 #3 : Interview with Khmer #2 Mario <アートワーク編> by llasushi (2018/09/06)


9月になりました!いよいよ今月Khmerが来日!
前回に引き続きKhmerの過去インタビューを配信します。最初の3回は2016年に行われたJapan tourで販売された冊子にも収録されたMario(Vo)へのインタビューで、歌詞編、アートワーク編、生活思想編に分けて配信します。インタビューは歌詞翻訳を行ったllasushi氏によるもの。
4回はサウンドや作曲を担うギタリストIvanへのインタビュー、こちらは3LA水谷によるインタビュー。
5回目は、今回の来日を控えての2018年インタビューとなります。
それではどうぞ!

Interview with Mario <デザイン及びアートワーク編> by llasushi
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※インタビューにおけるカッコ内の小文字はllasushiによる補足または註釈となります。

Q: khmerにおけるあなたのアートワークはモノトーンで統一されています。どのような意図によるものですか?

Mario: 単純に白と黒が好きなんだ。シンプルでベーシックで作為性が及ばない。俺にとっては節度を感じさせる色。けどずっとこの色調でやっていく決まりもない。ゆくゆくは他の色も使うことになると思う。けど今のところは白と黒がもたらす鮮烈さと自分たちの音楽を結びつけておくのが好ましいからこれで充分だ。

Q: 一番好きな色は何色?その色になにか言葉を与えるとしたらどんな言葉にしますか?

Mario: 黒。さっきの質問でも答えたように、完璧でダイレクトで飾り気がまったく無いのが良い。人の魂の一番深いところの色だともいえる。その真っ暗な井戸の底は何も見分けることが出来ないだろ?誇張じゃなくそこには一種の厳粛さがある。何も映らないからこそ全てを見ることができる。そういう色なんだよ黒は。

Q: Akihito(3LA水谷)からあなたはグラフィックデザイナーを生業としているとききました。あなたがグラフィックデザイナーを志し、そしてそれを適えるまでのストーリーをきかせてください。

Mario: こればかりはもう天分というか“好きこそ物の上手なれ”以外に言葉が見つからない。幼いころからまず何よりも描くのが好きだったんだ。それに学校に行くようになってからもスポーツやお決まりの集団生活の類はてんでダメでさ、だけど描くことだけは誰にも負けなかった。だから当時からいつも「美術に関わりのある仕事に就くぞ」って心に決めてたよ。時間が経つにつれて具体的に「売れっ子のイラストレーターになる」になり、それに伴って「どうやって自営で食っていくか」を真剣に考え学ぶようになった。そして最終的にはグラフィックデザイナーになることを選んだ。
その道で独り立ちしたいならやっぱり取らなければならない資格があるから大学ではヴィジュアルコミュニケーションと広告に関する課程を選択して、修了前にはもう広告代理店で働いてたしすぐにフリーランスでの仕事も平行して始めるようになった。代理店の方は音楽活動を優先したいから辞めちゃったけどね。今はデザインスタジオに就いて毎月のまとまった生活費は稼いでる。そして空いた時間を使って(フリーランスとして)音楽パッケージやポスターそれにシャツなどのデザインをやってるよ。

Q: デザインについて学んでいた頃に印象を受けた人やものごとについて教えてください。

Mario: アートスクールで学んでいた当時は象徴主義、シュールレアリスム、ラファエル前派、抽象表現主義といったものが印象的だった。画家でいうならエゴン・シーレ(Egon Schiele)、フランシス・ベーコン(Francis Bacon)、グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)が特に。
イラストレーションやデザインの分野ではデイヴ・マッキーン(Dave McKean)に憧れてた。PusheadやMoebiusのイラスト、日本の漫画も好きだな。大友克洋は絶対に外せない。そうだ、沙村広明と丸尾末広も挙げさせてくれ。塚本晋也の映画も素晴らしいよね。
ほとんど毎日誰かしらや何かしらに印象を受けるからここで全てを挙げることなんてとてもできそうにないよ。ズジスワフ・ベクシンスキ(Zdzislaw Beksinski)、ジョアン・ルアス(Joao Ruas)、ヴァニア・ズラフリオフ(Vania Zouravliov)、ジェームズ・ジーン(James Jean)・・・やっぱりキリが無いな。この世界は本当に才能豊かな人でいっぱいだ。

(続く)

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イベント情報:
3LA特設サイト : http://longlegslongarms.jp/event/tjla/2018/tjla_2018.html

チケット予約:
特製チケット:http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=1207
e+ : https://eplus.jp/ath/word/122334

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