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TJLA通信: Interview with Khmer #4 Ivan <サウンド編> (2018/09/18)

今回はKhmerの中心人物、ギタリストであるスタジオエンジニアとしてバンドのサウンドをコントロールするIvanの音楽話になります。実際のライブでは彼のリフワーク、サウンドメイキングも聴きどころです。メタルのようでメタルじゃないし、ハードコア一辺倒というわけでもない。彼らのスタイルを楽しむのもライブです!

Interview with Ivan <サウンド編> by 3LA
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Q: そもそもあなたがKhmerを結成しようと思った理由はなんだったんでしょうか?

Ivan: 前やっていたバンドで俺たちが感じていた"能動的に活動する楽しさ"を取り戻すためだな。

Q: Khmerというバンドに意味はあるのでしょうか?

Ivan: 特別な意味やそのバンド名に隠されたメッセージというのはないな。その背景にある歴史や文化が興味深いし、聞こえもいいと思ったからね。俺たちにとってはそれだけで十分なんだよ。

Q: あなたへの少し踏み込んだ質問になるのですが、あなたのギターのプレイスタイルには常にクラシカルな旋律のメロディを感じますが音楽的な教育を受けたことがあるのでしょうか?またギターリフについても、他のメロディッククラストのように「オクターブなどでメロディを弾く」のではなく「ギターリフの中にメロディを組み込んでいる」のが印象的に感じます。

Ivan: 俺のギターは全部独学だ。始めたのは15歳のときだな。テレビの前で、当時持っていたNIRVANAのビデオを見ながらカートコベインのコードをコピーしようとしていたのを覚えているよ。あとは上の階に住んでいた人にも影響されたかな...。俺が最初のバンドを組んだ時はいろんな友達と演奏したり、音楽を共有したりして、いろんなグループがお互いに影響されあうような環境だったんだ。だから、独学というより周りのみんなから学んだというような感じだな。
そのときは俺も少し成長していたから音楽について学んだり、一人のミュージシャンとして、たくさんのことをいろいろな観点から理解できるようになったんだ。でも自分自身が特別だとは思わなかったな。俺にとっての特別なバンドっていうのは特別なミュージシャン、周りの人、場所や時間そういったものの関係性の結果でしかないから...。でも俺は周りに恵まれていたからラッキーだったと思う。
Khmerでのプレイスタイルに関していうなら、それは俺が和音が好きだってことだろう。1ギターだけでKhmerを弾くには、パワフルでありながらメロディアスであるということを両立できるポイントを見つけようと試行錯誤が必要なんだ。その結果だよ。



Q: Khmerのギターが2ギターから1ギターになったことの理由はあるのですか?また2ギターになる可能性はあるのでしょうか?(Khmerの最初のデモ音源は2ギターだった)

Ivan: バンド初期には2ギターで始まったけど、彼はすぐいなくなって、次のギターも入ったんだけどやはりすぐいなくなってしまって...そのせいで計画がキャンセルになってしまったり変更になってしまったりしたんで、ここからは1人でやろうと決めたんだ。いまは全部簡単になったし楽しくなったよ。当時は失ったと感じたけど、いまは俺たちはこのやり方でよかったんだと思える。

Q: 2015年にはメンバーチェンジもありましたね。いまのバンドのケミストリーはどうですか?

Ivan: 完璧だ。みんなポジティブなフィーリングをバンドに持ってきてくれるし、一つ悲しいのは住んでいる場所が離れていることだね。Michelは500kmも離れていて頻繁に会うことはできないんだ。それでも距離以上に強い関係性を築けているよ。

Q: Livsidとのスプリットは今までの楽曲とは違って長尺なものになっています。
バンドが新しいフェイズに進んでいると判断してよろしいでしょうか?

Ivan: うーん、それはわからないな。OlaiaとMichelはバンドに新しく入ってきたのももちろん影響しているし...けど俺にははっきりと断言はできないな。でも今新しい曲も作っている。まぁいつでも最高のものを作ろうとしているだけだよ。

Q: いよいろ日本ツアーが現実のものとなりましたが、日本に対して特別な思いみたいなものはありますか?

Ivan: バンドのサポートをしてもらってるし、とても素晴らしく思っている。たくさんの人たち、共演するバンドたちと音楽を分かち合えるのを楽しみにしているよ。今の季節は訪れるには最高の季節みたいだし、awesome!って感じだよ。そう、ひとつ夢が叶う感じだよね。

Q: そうだ、あなたのレコーディング機材についても教えて欲しいです。ディストーションがかっていても硬質な雰囲気を持つサウンドの秘密を知りたいです。

Ivan: レコーディンごとに機材は変えているからそれ次第にはなるんだが、これまでにはGibson Lp custom, Ltd Viper、今回はLp Studio Baritoneを使用している。アンプに関しても同様で毎回違うんだ。メサブギー、マーシャル、オレンジ、ボグナー...あとオーバードライブやブースターといったペダル類もあるけど毎回レコーディング毎に決めているな。今回に関してはLp Studio BaritoneにEMGのピックアップを搭載して、アンプはBogner Uberschall、ペダルはFulltone Mosfet、ISKREMチューブプリ、っていう組み合わせが気に入っているな。

Q: あなたはKollapse Studioを運営していますよね。ハードコアやメタルの録音だけで生計を立てているのですか?
日本ではアンダーグラウンドな音楽だけで生計を立てるのはとても難しいです。

Ivan: 他の仕事を離れてスタジオワークだけで生活するっていう目標を2年前に達成したんだ。最初の1年はほんとうにひどいものだったけど、次の1年は良い感じになった。今年はまだ始まったばかりだけど、幸運なことにまた良い感じになりそうだ。君の言うように、こちらでもそれだけで生計を立てるのはほとんど不可能に近い。俺はなんとか生き残れているけど、どれくらい自分が持つのかもわからない。でも、挑戦し続けたいと思っている。


Q: 日本のファンへメッセージをお願いします!

Ivan: 俺たちはまじでこのツアーを楽しみにしている。LongLongLongArmsと日本のサポート無しじゃ実現できなかっただろう。心から深く感謝している!早く会いたい!
(続く)

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イベント情報:
3LA特設サイト : http://longlegslongarms.jp/event/tjla/2018/tjla_2018.html

チケット予約:
特製チケット:http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=1207
e+ : https://eplus.jp/ath/word/122334

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