関連タグ: 2020年 2022 帯化 アンビエント

2022年、俺は疲れていた。夕食の話題でさえ仕事に汚染(よご)されていて様々な角度から物事を見ていたら自分を見失ってた。これらは精神的な退避先として最適な音源です。

以前3LAでも入荷していた謎のグループ、帯化の自主レーベル造園計画からのリリースとなる大山田大山脈のカセットを2タイトル入荷、本作は1st作と言われる『Selected Early Works​』カセット版となります。帯化のリリースはゴミ、石、ゴザといった変化球続きだったので正直警戒していました。大山田大山脈...なんて名前なんだ。阿曽山大噴火みたいな、帯化以上に掴み所のないアーティスト名じゃないかと思っていたが、その音は思った以上に"聴ける"作品になっていた。そのギャップがいい。
届いたカセットをかけたのが雨の日だったのでその最初の印象も良かった。仕事ばかりの日々、何かを一手間加えるような余裕もない敷き詰められた時間に、ゆったりと侵食していくような電子音のミュージックには、不穏さや不気味さも漂うが、同時にどこか癒しの感覚もある。日常のBGMとして溶け込むことが出来るということが大事だったかもしれない。病んでも疲れてもいない元気に明るく日々を過ごしている陽キャに届くかどうかは不明。

フィジカルリリースは2022年となるようだが、2ndとは作風が異なる。インタビューを読んで「ゆめにっき」などのゲームサントラ的な話をしていて、なるほどって思えた。2ndのほうはエイフェックスツイン的な印象を持ったりもしたんだけど、それはまたそちらの話で。DLコード、おまけ版みたいなのがついてました。

tracklist:
1. #13 02:25
2. #10 03:01
3. #15 02:37
4. #16 02:48
5. #17 02:50
6. #19 02:50
7. #24 02:54
8. #27 02:53
9. #25 03:11
10. #26 03:02