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以前3LAでも入荷していた謎のグループ、帯化の自主レーベル造園計画からのリリースとなる大山田大山脈のカセットを2タイトル入荷、本作は2nd作と言われるセルフタイトル作『大山田大山脈』カセット版となります。

リリースのインフォには"「癒し」ではなく、「癒しがたさ」"と書いてあってけれど、BGMとして聴けてしまうので結局なんだか癒し要素があるのかもしれない。1stはゲームサントラに寄っている印象はあったけれど、こちら2ndの方はビート感がある。音色自体はしょぼいのだが、メロディやアンビエンスの不穏さと相まって独特のサイケデリック感、アブストラクト感が濃くなっており、作品として1stと2ndは結構別物の印象を持たれると思う。帯化のリリースフォーマットの前歴から警戒はしていたのだけれど、そのイメージを見事に裏切ってくれる作品。インタビューを読んでいて、意味性を排除していたという1stに比べて、楽曲のタイトルのついた2ndは若干性質の違うものかもしれないが、それでも歌詞はなく音についてもロジカルなものではなく、もっと感覚的なもののように聞こえる。股下89の人のソロなのだそうだが、股下89をよく知らなかったのでそこは自分には語れない。でもたぶん背景とか文脈とか、そういう意味性みたいなものをぜんぶすっ飛ばして疲れた体に染み込ませるのがいいんだと思います。90年代のEMOがドラッグと無関係ではなかったように。

tracklist:
1. Iceland 02:56
2. Evil 03:04
3. Rever 02:54
4. Dam 02:16
5. Body 03:47
6. Toy 03:57
7. Cowhip 01:53
8. Chinasea 03:36
9. ES1 02:42
10. 04 03:59