2016年9月にジャパンツアーを敢行したマレーシアPiri Reisと東京泥酔エモバイオレンスsto cosi cosiによるスプリットCD。ZINEもついていて、ツアーに関することやPiri Reisへのインタビューも収録された濃厚な内容。ツアーの招聘にはsto cosi cosiだけでなく現Kowloon Ghost Syndicate笠沼氏、BushBash/Tialaの柿沼氏も関わっており2000年代の国内激情の当時の情熱のようなものを思い起こさせてくれるパッションに溢れるZINEは全激情ファン必読の内容。音楽以上の何かを伝えようとする情熱は必要だ。ZINE自体はツアー前に製作されたものなので、その点はご了承を。
音源はPiri Reis, sto cosi cosi各3曲ずつ収録しており、内容も充実、Piri Reisメンバーにはex.Utarid,Second CombatメンバーでもあったArwith氏も参加しておりこれぞ東南アジア激情!というようなパッションが暑苦しく、しかし哀愁たっぷりのどエモな激情ハードコアを展開する。音質がRAWなのがやはり彼らには合う。90'sのエモバイオレンスの香りが詰まった至極の3曲だ。90'sエモバイオレンスといえばsto cosi cosiもその系統と言えるかもしれない。が、彼らのサウンドはずっとロッキンだ。激情と言っても哀愁という要素よりもとにかくペース配分を無視した全力疾走、その全部出し切ったあたりのエクスタシー。気持ちいい、脳みそで理解しようとしないプリミティブさ。ライブだととにかくめちゃくちゃな印象があるが音源だとかなり細かいことをやっていることがわかって面白い。アンサンブル、音の響き、実はかなり細かい!
ジャパンツアーについてはツアー日記が残っているのでリンク貼っておきますので読んでみてください。
Piri Reis Japan Tour
tracklist:
1. Last Light For Venetian Blinds / Piri Reis
2. To Mock A Hummingbird / Piri Reis
3. Madness, You're Beautiful / Piri Reis
4. 途中の景色 / sto cosi cosi
5. Babel / sto cosi cosi
6. Holy Stepa / sto cosi cosi