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現編成になってからの4thアルバム、2014年作品。
止まることなく進化を続けてきたSWARRRMの作品でどれが最高なのかという類の話は大好きだが、本作Tsukasa氏加入後のSWARRRMはその最高を更新したと思う。(『Black Bong』は作品の性格上オリジナルアルバムとしては数えないとして)
「カオス&グラインド」のコンセプトの果てに刹那の美しさと哀愁を帯びたSWARRRMのサウンドに凶暴なTsukasa氏のボーカルと日本語詞が乗り完全に唯一無二の進化を遂げ、その姿はまさに「孤高」と呼ぶにふさわしい。FLOWER=花、というアルバムタイトルの通り、儚さや美しさを表現するというコンセプトなのか、グラインドコアやカオティックハードコアというサウンド面だけの話だけではなく作品全体に日本人の美意識、人生観のようなものが反映されているようにも感じ、サウンドと相まってバンドがある種の深さまでも手にしているようにも思う。名曲「あがれ」の後に続く「群れ」では新機軸も感じさせ既にライブではアンセム化しているのも面白い。
本作はリリースからすでに時がたっているが、出会う時期に関係なく多くの人に聞いて欲しい日本国内ハードコアの名盤であり、世界を見渡してもここまでの地点に到達したバンドは極めて稀だ。安物の唯一無二じゃない、本物。

tracklist:
01. 幻
02. 幸あれ
03. Cry
04. 漂白の闇
05. あがれ
06. 群れ
07. まやかし
08. 泡
09. 花
10. 魂握り締めて
11. この腕に
12. 心