このディストピア化した東京で生き残るには野獣化するしかない / Interview with Broiler (by 3LA)
Trikoronaとのリリースから約1年、結成から8年でようやくリリースされた1stアルバムはジャケットの南米系アートワークからは想像できないほどピュアで気持ちの良いエネルギーに満ちている。これはグラインドコアなのか?ベスチャル?ウォーブラック?今回はアルバムの全貌へ迫るべくインタビューしてみました。
登場人物:KOUSUKE(Vo)、YADA(Gt)、Nobusaka(Ba)、Haggy(Dr)、3LA(当サイトのインタビュアー)
(濃厚な音楽的背景を垣間見る前回のインタビューはこちら:URL)
3LA :
ブックレットもインナーも文字数多めだし、各楽曲タイトルも邦題付きなのも良いなと思いました。もはや当初のようなグラインドコアではないですよね?
KOUSUKE :
バンドの位置付けって難しいけど、当初のようにグラインドコアを念頭に曲を作って居ないからそうかもしれない。聴いた人はどう思っただろう?
3LA :
ギターリフ、NWOBHMみたいな正当感ありますが、他のみんなが入ってきたときに全て帳消しにして別物に生まれ変わる感じ。
「ベスチャル」ってキーワードがあるんですが、それだけじゃ説明できない要素が多すぎる。でも曲はポップ性というか、とっつきやすい。僕としてはそういう感想です。なんだろう。全然音は違うんだけど、僕の中のCARCASSなんかもジャンルの話の前に音がかっこいいし、ポップ性があるからグラインドとかデスメタルとか言われているの知る前の10代のときに勝手に聞いてたし。
YADA :
NWOBHMに熱中していたのは、KOUSUKEかな、俺はとにかく、ICED EARTHの最近のアルバムに非常に影響を受けていて、ひたすらリフを刻むような。その両方の到達点が80年代のジューダス・プリーストのような形のリフになったんだと思う。
おれは中学生の時、CD買った時の「うわ〜」って感じをだしたかった。宝物みたいな。
3LA :
ジャケットからも「うわ〜」って感じはしましたよ。南米の海賊版みたいな。
YADA :
それはもう、ジャケットをデザインしてくれたSTEiNSKiさんと写真をとってくれたミツハシ君の力です。
3LA :
最近の紙ジャケCDってほんと手抜きなんじゃないかというレベルのもの多いですが、BROILERにはこだわりは感じますね。「80年代のジューダスプリースト」についてもう少し説明してもらえませんか?
KOUSUKE :
僕らのサウンドは全く「Bestial Metal」だと思っていないけど、邪悪な一要素として凄く影響受けてる。全体的なサウンドは、皆のポップセンスによるよ。
YADA :
10曲はKOUSUKEくん、2曲が俺が作曲してるから、KOUSUKE君が答えは持ってるかな.
3LA :
ボーカルは邪悪なんだけど勢いまかせじゃないし、愛がある。
1曲目のイントロのサブタイトル「CUBEからの脱出」ってどういうことですか?
YADA :
そ、それは...。
KOUSUKE :
前回の作品からの脱出という意味。かなり変わることが想定されたから付けました。スプリットの一曲目のアンサーになってます。
YADA :
もっとヤバイ意味があるでしょう?
でも、それを言ったら...。
KOUSUKE :
い、言えませんよ...。
YADA :
トリコロナとのスプリットの一曲目のイントロを聴いてもらえば...。
KOUSUKE君がスタジオにある日、NWOBHM的なリフをもってきて、それは格好いいなと思って。丁度、G.A.T.E.Sとかにやられていたときだったから。なんで、NWOBHM的になったのかは俺は知りません。
俺はこのアルバムを録るとき、POWER TRIPの2nd(Toxic Holocaustのジョエルがマスタリングしている)のような湿った音にしたくて、それは1984年のMETALLICAの『Ride the Lightning』のような質感があると思ったんだ。
POWER TRIPの2ndの音が、KOUSUKE君のもってきたNWOBHMとスラッシュ・メタルの中間にあるようなリフに合うとおもった。
3LA :
たしかに音はそういう質感ありますね。80年代です。それがBROILERにとってどういうものであるかを知りたいですね。
KOUSUKE :
80年代って、メタルの幅が一挙に広がった時代。それらの雰囲気を横串で出来ないかと思った。「Cruel Thorns」なんてダメ元で持ってきた曲なんだ(笑)
したらかっけーって言ってくれて。BROILER懐深いなって。
もうNWOBHMとかは、僕はパンクやパワーポップと同じ目線で聴いてて、凄くポップじゃないですか。
YADA :
80年代のメタル音楽のリフにはマジックがあったし、音質も湿っていて、神秘的だった。予算の都合でプロツールスでの録音だったけど、とにかく、80年代のあの音がだせるプラグインだけを使ってくれってたのんだ。
でも、俺たちにはHaggyというドラマーがいるから、80代のメタルにはならなかった。とにかく、速いし、勢いまかせなパンクな部分がある
KOUSUKE :
うん。だから、僕が作っても変わっていくから楽しい。
Haggy :
いや、だから俺繊細に叩いてるんだって笑
KOUSUKE :
このおとって人間も出せるけど、のど壊すやつだよね。
YADA :
なにこれ?
KOUSUKE :
僕は猫を飼っているんだけど、グルグル言ったと思えば、高い声で鳴いたりするので、同じ猫科の虎の動画観たら感動して。
だから、今回のレコーディング前にずっと動物の動画を観て挑みました。
ちょっと獣感でてれば、いいなーって思います。
3LA :
野生の生命力的な話ですか?
KOUSUKE :
うん。憧れ。
Haggy :
そんな準備してたんかい!笑笑
KOUSUKE :
「Bestial」の意味も考えると獣は重要な要素なのかと。完全に曲解してると思うけど。
野獣みたいなボーカルに常に憧れますよ、出ないけど。
3LA :
獣だったり悪魔だったり、人間に制御できないようなエネルギーの塊。今回のボーカルも「Angel Of Death」も最初の叫びみたいな高音なやつから地を這うような方向まで、実はいろいろな声を使ってますね。
YADA :
それはアルバムタイトルにも反映されてて
「このディストピア化した東京で生き残るには野獣化するしかない」って意味なんだ
KOUSUKE :
うん。Venom,Bathoryから初期Sepultura、Sarcofago、そこにSlayerやKing Diamond的な部分を意識したら、色んなタイプの曲調に繋がった感じ。
YADA :
世相の話になるけど、いま、弱者は徹底的に税金で締め上げられている。給料の手取りをみれば毎年減ってる。その中でタフに生き残る為のアルバムだと考えている。
あと「獣性」てものにも興味がある。クリスチャンの最終目標は自分の中の「獣性」を排除することで。その「獣性」が戦車や原子爆弾という大量殺戮兵器を作った。
アメリカ国外では徹底的に殺人マシーンとなる使い捨ての兵士がいて、アメリカ国内ではまったく手を汚さない獣性をもってないふりをしている政治家がキリスト教を語る。
俺は獣性とは人間性のひとつだと思ってるから切り離すのは無理だと思っている。獣性をコントロールするのが、ハードコアパンクやメタルだと思う。コントロールできなかった人間が人を殺す。
ハードコアパンクやメタルの人が穏やかなのは、自分の獣性をうまく音楽を使ってコントロールできてるからだと思う。
ベルセルクのモズクズ様とか獣性を切り離すための修行をしてたよね。
KOUSUKE :
そういえばモズクズ様の話してましたよねスタジオで。
YADA :
してたっけ。
最後、獣性だけのバケモノになったよね。
KOUSUKE :
羽が生えて天使のように空を舞う獣。
(以下、インタビューの方向性を失ってしまったため中略)
3LA :
1stアルバムとしてのコンセプトってありましたか?やはり「獣性」ですか?ボーカル的には獣性というのはわかりますが、トータル的な部分で他にもここに持っていきたいという目標みたいなものはありましたか?
YADA :
いや、「獣性」は俺的な宗教学の話だから、コンセプトではないね。
Haggy :
トータルのコンセプトって無いんじゃないかな。各個人でのテーマはあったと思う。
YADA :
とにかく、Haggyに子供が産まれるってんで一年間、活動が止まるってことになって、今までの集大成をその前に録音しなきゃっていうのでできたアルバムだからね。
KOUSUKE君はなんか考えてたかもしれんけどね。俺はコンセプト無いね。
Haggy :
今回アルバムトータルのイメージは、やっぱ曲の多くをKOUSUKE君が作ってるから、それにみんな合わせるってとこはあったけど、そこに矢田君のニュースクールやりたいという無茶な要求を無理矢理入れたりとか笑
それをうまく融合できれば面白いとは思ってましたね。
YADA :
かなり、それぞれのメンバーの演奏のクセというかアクが強いバンドだから、そこにどんな曲を持っていってもBROILER的なモノになるんではないかとは思ってました。
Haggy :
俺個人のテーマとしては、結構バリエーション広くやりたいとは思ってましたね。デスメタル系のテクニカルな人って、結構直線的なドラムの人多いでしょ? 俺はメタルの下地は無いから、ちょっとそこは意図的に違うってのは表現したかった。
あと今回思い切ってツーバス踏んでますが、出来ないのに踏んで、それを敢えて修正せずに入れてます。
あー!ここもっとちゃんと踏めてればいいのに!って聴いた人がその足らない部分を埋めていく創造力を促したい笑
3LA :
大事ですよ。
Haggy :
あとちょいちょいミスってるけど、そこもほとんどそのまんま。
YADA :
聴いてくれた人の助けで完成するツインペダルw
Haggy :
ウソの無い、あの瞬間を入れたかったんですよ。俺は。
大事な時間を真空パックしたアルバムです笑
YADA :
カッチリしたいけど、出来ないから...。今の世の中、カッチリしてる音ばかりだから...。
Haggy :
そう言う部分こそは、このアルバムのコンセプトとしてはあるかも笑
どいつもこいつもカッチリしてよお!って笑
YADA :
6曲目の「MARGINAL CONVENTION 辺境の因習」に関して言えば、俺の作った曲なんだけど、20歳の時に作ったMORNING AGAINみたいなリフにルイジアナ州ニューオリンズ周辺のストーナーリフを加えて、途中から角川映画の「魔界転生」でジュリー扮する天草四郎が登場する時の悪魔的な音楽を再現して加えた。それにKOUSUKEがセルティック・フロストみないなパートを加えてくれて完成した。個人的にはかなり面白くできたんで気に入ってます。ニュースクールハードコアと角川映画の融合です。
3LA :
そのあたりの感覚は日本的かもしれないですね。
集大成的なアルバムであるとのことですが、新曲も含まれていますか?
近年のシーンのトレンドとか意識しています?この場合の意識するというのは、流行にはいかないぞというのも含めます。音質的なところでも、あるいみカッチリし過ぎないバンドアンサンブルの雰囲気を重視している感じですか?レコーディングで1番苦労しているのはどんなところですか?
YADA :
KOUSUKEが10曲、俺が2曲だから、KOUSUKEが多く曲をもってきているんだけど、12曲中、8曲は新曲だね。トレンドはKOUSUKE君どうなんだろうね。勝手に掘ってるから。ベスチャルブームが来る前から、SarcófagoとBlasphemyって言ってたからね。
ノブサカもめっちゃ掘るから、みんな独自に勝手な方向に掘り進んで情報を集めてくるね。
Haggy :
シーンのトレンドってのは気にしてないけど、置き忘れてきた青春を取り返しに行った感じね笑
例えばジャケにメンバーをドーンと出すとか、やたらサンクスリストが長いとか笑
昔見て、いつかやりたいと思ってた感じを入れました笑
YADA :
「カッチリし過ぎないバンドアンサンブル」は「カッチリ」できないんでそうなるしかないという...。
本人たち的には「カッチリ、上手く」演奏しようと努力してますよ。でも出来ないから...。
未だに、ズンズクズンズク 刻めないリフがあったり...。
ノブサカ来た。
Nobusaka :
こんばんはー。
YADA :
アルバムについて、一言!
Nobusaka :
ただ言われるがままに弾いた感じです。
俺未だに曲名とか覚えてないし。
YADA :
おい!
でも、ノブサカとKOUSUKEがこのバンドの中のトレンドは作ってるような気がするね。
Nobusaka :
KOUSUKEさんのイメージに合わせることがおおいんじゃないですかね?
YADA :
けっこう、KOUSUKEとノブサカの意見が一致して、俺が一人孤立することが多い。
Nobusaka :
それはあります。趣味の違いは顕著ですね。
YADA :
俺は、基本、METALLICA脳なんで。なんでもMETALLICA基準に考えちゃう。昔のMETALLICA。
Nobusaka :
メタリカ興味ないですね。
YADA :
METALLICAに憧れてこの業界に入ったんで...。
Nobusaka :
買ったけど、メタリカよりバンドのWHIPLASHの方が良かった。
YADA :
WHIPLASHはまあ格好いいけど...。
METALLICAのライブ観に行って思ったのは、世界最大のバンドがこんな下手くそでいいんだ!みたいな。怒りとともに、みんなの愛を感じた。
レコーディングで苦労した点は俺とHaggyのタイミングがあんまり合わなかったり、Haggyが曲数を重ねていくと疲れてきたり。加齢による影響ですかね。
Nobusaka :
矢田さんはメタリカになりたいんですかね?
YADA :
いや、なりたくないよ!なれないし。
ああいう4人がバーン打ち出されている感じがすき。あとクリフ・バートンの生き方というか、クラッシクとパンクとプログレとメタルを融合させた編曲、作曲方法とか、凄いな〜と。
Nobusaka :
袖を切ったのは誰の影響なんですか?
YADA :
ん〜、なんか、KOUSUKEが色々、メイクしてるから、俺もなんかやらなきゃって思って。袖を切ってみたら意外と自分で気に入った。
Nobusaka :
そうなんですね。
KOUSUKEさんがインフルエンサーですよね。やはり。
YADA :
そうだね、あの俺の着ていたASSUCKのTシャツは、トリコロナの小山くんがASSUCKのTシャツ無くしたっていうから、あげたよ。
3LA :
KOUSUKEさんのインフルエンサー説というのは面白いですね。ベスチャル掘ってるっていうイメージもあるけど、パワーポップも掘り続けているし、そのへんのポップセンスを楽曲に意識的に反映させているのでしょうか。邪悪ですけど、聴きやすさって意識していますか?録音スタジオも変えていますよね。
YADA :
KOUSUKEは多作だし、リフのセンスが凄いあるね。一発で格好いいな!ってリフもってきてくれるから、俺はあんまり書かなくなったw 俺が曲もってくと、すごい賛否両論激しいというか否が7割w
録音スタジオは南千住のVoid)))Lab.
俺の家から歩いていける距離ってのものあって、すごい良かった。太くて、奥行きのある音で録れた。自分のイメージするアメリカぽいスタジオ。ストーナーとかメタルのバンドが良く使ってるみたいだけど、サウンドプロダクションは確実に良くなった。
Nobusaka :
エンジニアの方もいい人でしたね。
YADA :
こういう音を分かってる人だった。ベーシックはVoid)))Labで録って、あとの重ねは小谷くんというこれまた南千住に小さなスタジオをもっている友人に頼んだ。うちから歩いて3分。ちょっとしたスキマ時間に録音やミックスができたからとても助かった。
小谷くんはSUNDAY BLOODY SUNDAYとかmiddleの録音のエンジニアで元プロだから、作業が早かったし、一度、こちらが求めている音を理解したらあとは早かった。実は、ギター・ソロとか俺の家にある、LunchBoxっていう25センチくらいのアンプで録っている。Wilcoとかも使ってるアンプで、いいんだよね。
Haggy :
あ、でも今回スネアの音作り失敗しましてね。。笑 録音状況が良すぎて変な音入ったというか笑
まあ説明すると面倒なので、そこも聴きどころなので聴いて下さい笑
YADA :
あれは一気に南米感が上がったよねw
Haggy :
スネアにガムテ貼るのは大事だと学習しました!笑
KOUSUKE君、曲のキャッチーな部分は意識してるって言ってたよ。
とりあえずKOUSUKE解説よろしく笑
KOUSUKE :
イメージは若干あったよ。前回のスプリットでノブサカが作った「Night Watch」が凄くヘビーメタル風だと思って。その曲は自分も歌いかた変えたし。だから、新曲はヘビーメタルインフルエンスな曲作ろうって思ってたよ。
それと今回は「Marginal Convention」という曲があって、矢田さんがMorning Againみたいなリフを持ってきて、最初正直困惑したよ。だけど、Celtic Frostをまぜ、Mayhemみたいに超イービルボイスにしたら面白くなった。
Darkthroneの新譜をノブサカが聴かせてくれたのも大きい。
「Marginal Convention」はかなり好きな曲!
ポップセンスに関して言えば、矢田さんやHaggyさんの力だと思う。リフを作る段階ではSodom、Sepulturaの様だけど、そこにNYHCやGrindcoreをぶちこめるのが二人の凄さ!僕の意図とはちがう、新たな展開にしてくれるから楽しい。
70’s punkやパワーポップは、開始数秒で「こいつはいいかも!」とピンと来ることがあって。最初のリフが惹き付けられればいいな~とは思うよ。
「Abyss of Conspiracy」を是非きいてもらいたいです。こちらも矢田さんが作った曲で、今までのBROILERでは無かった曲。8ビート主体だし、ヘビーメタル風だけどどこかパンクっぽい!とにかくリフがかっこよくて、ボーカルラインもすぐ思い付いた。ライブでも数回やってるけど、無茶苦茶楽しい曲です。
YADA :
「Abyss of Conspiracy」はICED EARTHの『Plagues of Babylon』ってアルバム全体に影響を受けている。ICED EARTHってパワーメタルってイメージがあるかもしれませんが、今は、NEW SCHOOL HCばりにリフを刻みまくって、そこに表情豊かすぎるボーカルがのる最高のバンドになっています。ダサくないパワーメタル。とにかく上腕二頭筋の限界まで玉ねぎを刻むようにリフを刻んでいます。だんだん、ツーバスとリズムがあってくるのが面白いw
KOUSUKE :
冨くん(SUNDAY BLOODY SUNDAY)はジューダスぽい!って言ってましたね。
YADA :
ちなみに僕が提供した「Abyss of Conspiracy」と「Marginal Convention」の二曲にはブラストビートが使われていないです。BROILERがグラインドコアバンドがから違うなにかになる気がしたし、バンド内で「ブラストビート特に必要じゃないよね」的な空気があり、そうなってます。
結果、ジューダスプリーストみたいになってるかも。でも、結局、汚くなっちゃうんで、やっぱ地下メタルというか。アンダーグラウンドメタルだよね。
KOUSUKE :
ですね。前より更に地下臭出てる気がしますもの。
YADA :
なぜか地下メタルになるんだよね。パンク・ハードコア・グラインドコアよりも地下メタルのほうが、今はしっくりくる。カッコよく言うとアンダーグラウンドメタル?KOUSUKE君のパフォーマンスによるところが大きいのかな~
個々人はそれぞれ、今の世相に対して、アクションとってたりするけど、バンドではそれは出してなく、あくまでメタルショーをやってる気持ちがある。でも、アルバムタイトルにはディストピアって言葉を使わせてもらった。今の日本、特に東京はディストピアだとおもうし、その中で、タフに生き延びるしかないと思ってる。
そんな自分を鼓舞するような音楽かもしれないね。ブロイラーは。聴いてくれる人にも力が湧いてきたら、うれしいな。
Haggy :
またドラムの事言うけど、プレイのミスを修正しなかったのは、過去の歴史を修正すんなっていう俺なりの政治的な主張です笑
YADA :
えええ?_
そうなんですか。まあ、演奏が一番上手かったのはノブサカだね。ベースはカッコいいフレーズおおい。
KOUSUKE :
ノブサカは演奏もだけど、パフォーマンスもすごいよね。ノブサカのベース、ストラップが根元から度々取れるんだけど全く動じないし、どこかに立て掛けて弾いたりしてたり、流石だなあと思います。
YADA :
ENCROACHEDで鍛えられてるからね。またヨーロッパツアー行くみたいだし。
Nobusaka :
誉め殺しみたいで怖かったっす。ラーメンHaggyのパンテラ(辛いラーメンの名前)の話とかしましょうよ。
3LA :
この感じがBROILERですね。
Broiler x Trikorona split >>>> 3LA販売サイト
グラインドコア・バンドとして2012年に結成されたBROILERだが、作品を出す度によりマニアックな方向へと突き進んだ。ブラストビートとDビートを基本としながらもより正統派なヘヴィ・メタルに接近を試みるも、マニアックなメンバーが方向性をひっぱり、元祖南米スラッシュ・メタルのSARCOFAGOやベスチャル・メタルのBLASPHEMYの影響を強く受けたものとなった。
Implustrecordsより2017年リリースとなる本作は東京の2バンド、別名”大仁田コア”とも形容されるグラインドコアBroilerと近年のパワーバイオレンスブームとは無関係に孤高の立ち位置の変態的なハードコアを突き詰めるTrikoronaによるスプリット。