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2021年結成、京都のシューゲイズ/ポップ MoritaSaki in the poolの2022年EP。
ブルーサマー感が充満する音像/ジャケットはシューゲイザー的に捉えるよりも2000年代メカネロ的な都市郊外のオルタナティブポップに近い。偶然なのか多くの共通点が見出せるほどに夏。しかしそんなことを言っているのは年寄りだけに違いない。
90年代のシューゲイズも、2000年代の日本インディーロックも、デジタル化した現代から見れば等しく同じ距離にある。そして我々が生きているのは今。とはいえ、00年代を不完全燃焼してしまったリスナーにとっては刺さる要素満載なのは事実だと思う。
男女混成のボーカル、漂白されたギターサウンド、熱くはないが冷たくもないビート、彼らの世代の心象スケッチで刻まれる言葉のリズム。1曲目から「September」です。7月でも8月でもない。通り過ぎた夏を思い出すのは9月、...ってくらいこのバンドが描いているのは、過ぎていった/無くしていったものなのかもしれない。

tracklist:
1.September
2.She set under the bridge
3.I irk Saki.
4.Ivy in NavySkirt