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2021年結成、京都のシューゲイズ MoritaSaki in the poolの2023年EP。
前作EPが2022年でそちらのレビューでは「ブルーサマー感」「シューゲイズというより漂白された都市郊外型オルタナティブポップ」みたいなことを書いていますが、本作では質感も大きく変わり日本語歌詞の割合も半分くらいになっています。しかし前作同様にリリース時期が夏ということもあり、なのかどうかはわかりませんが本作でも夏感は一貫。しかし猛暑の現代日本よりも追憶の中にあるいつか存在したけど消えてしまった夏って感じだ。
ちなみにタイトルの元ネタと思われるIce Boxは森永製菓がリリースしている氷菓、1989年リリースだが全国流通し出したのは1990年代に入ってから。つまり日本の夏の季語でありながら、やはりシューゲイズの90年代を想起させるものでもある。前作よりもBPMがミッドになったような印象も受け、その分没入感、深みも出ていると思うし、英詞かつビートも一番大きく変わった1曲目にそれが一番現れている。EMO感もこちらのほうが強い。

tracklist:
1 plasticsummertime
2 Ice box
3 For Jules
4 marble (before “I irk Saki.”)